沖縄の旅・2

石垣夫妻と
石垣夫妻と

沖縄の旅、三日目。西表での朝。

金星さんとこのチャボが鳴いていて目が覚める。4時くらい、まだ暗いよ(笑)。

少し明るくなってきたので、前の浜へ出てみました。

金星文庫は目の前が浜なのです。

 

静か・・・聞こえるのは、波の音と鳥のさえずりだけ。

海が藤色からだんだん薄桃色へゆっくりと変わっていく。

こんなに静かで美しい朝焼けに立ち会ったのは初めて。

太陽が出てきて、今度は薄桃色から水色に変わる海。

 

そして大音量でラジオ体操が!

静寂はここまで。

そこらに響き渡るようにスピーカが設置されてるみたい。

みんなラジオ体操やってるんだろうか。

 

金星文庫に戻って、石垣家からお裾分けしていただいた朝食を食べて

いざ、ジャングルトレッキング!

 

浦内川をジャングルクルーズして、上流で船を降り

マリユドゥの滝を目指します。

川の両岸にはマングローブの森。

マングローブって、汽水域に生える木々の総称で、固有の名称ではないんだって。

ヒルギという種類の木がこのあたりに自生している。

午後の染めでは、このヒルギも使いました。

 

船を降りて、山に入る。

木陰は結構涼しい。

 

生きてる

 

この山は生きてるというのを感じる。

呼吸しているのが分かる。

植物だけじゃない

土や水も生きている。

 

トカゲや巨大なキノコに出会いながらしばらく歩くと展望台に到着。

 

壮大な滝!ジャングルを守っている、そんな大きな滝。

 

その先にも滝がある。カンピレーの滝。

ここの周りは危険で立ち入り禁止になっていました。

 

折り返して、船のお出迎え。

帰りの船は私たちだけ!貸切~。気持ちよかった!

 

午後は、今回の旅のメインイベントの紅露工房での染め体験です。

木々や花に囲まれた中に工房はあります。

空気が濃密に感じる。

工房には美しい織物が流木にさらりと掛けられて風になびいている。

 

さあ、作業の開始です。

すぐそばの畑のインド藍を刈るところからやります。

インド藍の葉っぱだけを使うので、刈ったら葉っぱ採り。

これがなかなか地道で長い道のり。

自然から色を採るというのは、そう簡単なことではないんですね。

ひたすら葉っぱ採りをやって

いよいよ、染めです。絹のストールを染めます。

初めにインド藍の生葉染め。

液は緑色だけど、空気に晒すと青くなります。

きれいな浅葱色に染まりました。

 

次はヒルギ染めです。

午前中に川で見た、あのヒルギ。

とても貴重なようです。

赤みのある綺麗な茶色。

ストールのはしの方を染めました。

あらかじめ煮出して作った染液に15分つけます。

 

そして染めたストールを持って海へ。

こっそり海晒しです。

この旧盆の時期は、海から精霊がやってくるとされて地元の人は海に入りません。

海晒しすることで繊維がしまり、つやが出るそうです。

 

夕日の海きれいだった。

水に漂う布も美しかった。

 

長い長い一日がもうすぐ終わります。

 

すっかり夜になっている。

満月。

 

フィリピン沖で大きな地震。

満月の時は地震が起こりやすいらしい、とかさっき話したばかりだった。

日本の広い範囲に津波注意報が発令される。

西表の海岸でも、注意報が放送された。

金星文庫よりも高いところにある石垣家に念のため避難。

 

長い長い一日はもうすこし続きます。

 

津波注意報のおかげて、石垣夫妻とお話が出来ました。

二人のなれそめから選挙の話まで。

台風の影響で、投票日が1週間延びた町長選挙。

地元のことを真剣に考える金星さんが熱く語ります。

後日、調べたら竹富町長選挙の投票率は87%!これでも前回よりダウンだって。

本来、選挙ってこうあるべきなんだろうね。

 

津波注意報が解除されて金星文庫に戻り就寝。

 

 

翌朝。9月1日。西表を発つ時が来ました。

この日の朝も美しかった。

朝食を済ませて、荷物をまとめて。

再び石垣家へ。

お世話になった石垣夫妻にご挨拶。

朝は大抵寝ているという金星さん、早起していただいてありがとうございます!

本当にお世話になりました。

もっとお話したかったなぁ。

 

また行きます!

 

今回の旅は、他に石垣島、竹富島にも行きました。

島の魅力はそれぞれで、まだまだいっぱい書きたいので

また、改めて書こうと思います。

長くなりました。最後まで読んでいただいてありがとうございました♪

 

J.Amauchi

美しい朝焼け
美しい朝焼け
浦内川
浦内川
海晒し
海晒し