沖縄・八重山へ再び(2)

八重山の旅、次は竹富から石垣を経由して西表島へ。

西表にはフェリーが着く二つの港があります。

大原港と上原港。

私が向かうのは上原港。

この上原航路、海が荒れる事が多くて、欠航が日常茶飯事。

この日は運行していたけれど、前日まで欠航していただけあって

バウンドバウンド、お尻が何度も浮いてものすごい揺れ。

酔い止め飲んでて良かったぁ。

石垣島から約50分で西表島に到着。

久しぶりの洋子さんも元気そう。

洋子さんの運転で、石垣昭子先生のいる紅露工房へ。

 

今回は短期研修という名目でお邪魔させて頂きました。

日本画を描く私がなぜ、染織工房に研修かというと・・・

木の皮や根、実を煮詰めて染液を作ると

なべ底に沈殿物が残ります。

その沈殿物を乾燥させると顔料として使えるのです。

 

また、日本画等で使う和紙の繊維と同じ植物から

糸となる繊維も紡ぎだされます。

麻、芭蕉など。

私は麻紙や楮紙を持参して

それらを工房にある染料で染めてみたり

染液の沈殿物を、膠やアクアグルーで溶いて発色の研究などをしていました。

木々の下、西表の空気を存分に感じながらの野外での作業

心も体も頭も喜んだ時間でした。

 

二日目には、近くの紙漉き工房で紙漉き体験。

西表紙と呼ばれるアオガンビ紙と芭蕉紙を漉いてる工房。

もちろん原料は西表産。

紙漉きは、その時の心境や性格、動きの癖などが漉いた紙に現れるんです。

慎重になりすぎてもだめ、大胆になりすぎてもだめ、頭で考えすぎてもだめなんです(笑)

やんちゃな子どもが上手だったりするそうです。

大騒ぎしながらの楽しい紙漉き体験でした。

 

竹富、西表での食事もまた私を心身共に癒してくれます。

気が付けば、荒れていた口周りの肌も

全然気にならないくらい綺麗に治ってました。

昭子さんに、『こっちの空気があってるのかもね』と言われました。

本当にそうかも知れません。

 

この日の夜、

ヤエヤマボタルを見に行きました。

西表と石垣の、真っ暗な森にだけ生息している蛍。

この時期がピークだと雑誌に書いてあった。

晴れた日の日没直後一時間くらいがもっとも綺麗に見えるんだとか。

曇りだったので、どうかと思ったけれど

蛍、光ってました!

晴れた日ならもっとたくさん飛んでいるらしいけど

私には十分、幻想的な森でした。

 

のんびりまったりな旅はここまで。

旅の後半は東京から柴崎先生とマッキーが合流。

賑やかになりますよ~。

 

(続く)

 

J,amauchi

 

 

紅露工房
紅露工房